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エンジェル・イン・ザ・ダーク (2001)
Angel in the Dark




曲紹介
[1] ファースト・ソングス, 1967
[2] イーライと13番目の懺悔, 1968
[3] ニューヨーク・テンダベリー, 1969
[4] 魂の叫び, 1970
[5] ゴナ・テイク・ア・ミラクル, 1971
[6] スマイル, 1976
[7] 光の季節~イン・コンサート, 1977
[8] 愛の営み, 1978
[9] マザーズ・スピリチュアル, 1984
[10] 抱擁, 1993
[11] エンジェル・イン・ザ・ダーク, 2001
[12] 飛翔, 2004
その他
History of Laura Nyro' life (略史)
Art and Soul of Laura Nyro (楽譜)
Soul Picnic (伝記)
あとがき
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1. Angel In The Dark
2. Triple Goddess
3. Will You Still Love Me Tomorrow(Gerry Goffin/Carole King)
4. He Was Too Good To Me(Richard Rodgers/Lorenz Hart)
5. Sweet Dream Fade
6. Serious Playground
7. Be Aware(Burt Bacharach/Hal David)
8. Let It Be Me(G. Becand/Manny Kurtz)
9. Gardenia Talk
10. Ooh Baby, Baby(William Robinson, Jr./Warren Moore)
11. Embraceable You(George Gershwin/Ira Gershwin)
12. La La Means I Love You(Thomas Randolpf Bell/William Hart)
13. Walk On By(Burt Bacharack/Hal David)
14. Animal Grace
15. Don't Hurt Child
16. Coda


_ 最初のエンジェルインザダークが哀しい曲。しかし最後のいたずらはひどすぎる。 このアレンジを担当した人は一体何を考えているのか。
12番目が素晴らしい。ラララ。この曲を、こんなまっとうに美しく歌ったら、もう誰も勝てないだろう。

_ ローラの遺作が聴けるのは、ファンとしてありがたいことではある。これはおそらくエグゼクティブ・プロデューサの努力のたまものであると思う。しかしながら、ライナーノーツをプロデューサが書くことも特別ながら、このレコードを自分の二人の息子に捧げる、とある。おいおいちょっと私物化しすぎなのではないか?と私などは感じるわけである。

_ このプロデューサは、ローラと「ルナ・ミスト・レコード」というマイナーレーベルを設立した。3種類のレコーディングを企画していたらしく、1.ローラの作曲による新曲、2.ローラが若い頃よく歌っていたオールディーズ的な曲のカヴァー、3.ライブ録音がその3つのプロジェクトである。このエンジェル・イン・ザ・ダークは、1.と2.を合わせたものになると思う。

_ ミシェル・コート著の「ソウルピクニック」によれば、このプロデューサがこのアルバムを発売するにあたっては裁判沙汰など、ひと悶着あったようである。そのためか、ライナーノーツはローラの最期の日々を描きつつ、いかにこのプロデューサとローラが親しかったを、そしてこの遺作集を世に出すことをローラから託されていたかを弁明するような調子に読めなくもない。

_ ローラの曲は、1,2,5,6,9,14,15番である。1番のエンジェル・インザ・ダークは、すでに亡くなったローラの母と、母方の祖父が念頭にあったらしい。彼らの写真をレコーディングの最初の日にピアノの上に置いた、とライナノーツにある。この曲はその出来もさることながら、遺作集というこのアルバムの性格からすると、身のつまされる思いのする曲である。

__「私の祈りに応えて、戻ってきて」とせつせつと呼びかけている。例えば、同様にアルバム第一曲目であるニューヨークテンダベリーのユー・ドント・ラヴ・ミー・ホエン・アイ・クライは「二つの流れが消えていく・さよならは言いたくないの」という、これから喪失する悲しみである。しかし、このエンジェル・インザ・ダークは、もはや失ってしまった、取り返しのつかない、完全なる喪失の悲しみである。もし何か解決策があるとすれば、こちらからそちらへ行くということも考えられないではない。しかし、それはこの世に生を受けているものには、許されないことであろう。ところがローラはそれからわずか2年後に、そちら側へ行ってしまった。この曲は、ひしひしと迫るものを私たちに与えていると思う。

_5番のスイートドリームと9番のガーデニアトークは明るく、静かめで少し暗いこの曲集の中では、うきうきするような曲である。特に9番は、春のこれから何か始まりそうな予感のする、素敵な曲だ。しかし、そうであるがゆえに、よりいっそう哀しさを引き立てているような気がする。5番はスタジオセッションで最後の録音だそうである。

_ローラは1997年の4月8日、風の吹く火曜日の朝5時15分に亡くなりました。

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